東芝の携帯電話画像
HDD搭載携帯電話「W41T」(画像出典:KDDI)

Twitter上で「#東芝の思い出」が話題になっている。東芝が昔出していた携帯電話や家電、開発していた技術などを、なつかしむ人が少なくないようだ。

今や厳しい経営問題に直面している東芝だが、昔から多くの人にとって身近な機器を作ったり売ったりしていた会社でもある。

Twitterで「#東芝の思い出」というハッシュタグを含む投稿を追いかけると、さまざまな歴史や記憶を鮮やかに蘇らせるような写真や解説が次々にあらわれ、読んでいて飽きない。

東芝の前身の1つである東京電気が売っていた白熱電球「マツダランプ」や、短波による国際放送の受信に向いたBCLラジオ「TRYX-2000」など時代を象徴するような製品から、再生するカセットテープよりサイズを小さくした携帯プレーヤー「Walky」、データ容量を増やすためハードディスク装置(HDD)を内蔵した携帯電話「MUSIC HDD(W41T)」などのイロモノまで、あれこれ名前が挙がっている。

特にW41Tは印象深い。搭載していたHDDの容量はわずか4GB。しかし当時は携帯電話で本格的な音楽を再生できる「着うた」などに力が入り始めていた頃で、2,000曲も保存できるといううたい文句は注目を浴びた。

Bluetoothを搭載してスピーカーやイヤホンと無線でつながったり、PCとの楽曲転送に便利なUSB接続用クレードルが付属するなど、面白い機種だった。

さらに東芝の思い出話はガジェットにとどまらず、東芝映像ソフト、東芝EMIなどのグループ企業が出していたアニメ、音楽、社会人野球チーム「東芝府中硬式野球部」の名選手、CMに起用していた芸能人などに広がっているようだ。

一方で、薄型でありながらブラウン管(CRT)に近い映像表現ができると関心を集めた「SED」ディスプレイの実用化をいまだに待ち望んでいる、といったいかにもギーク(技術好き)らしい声も聞こえる。

SEDディスプレイの画像
36V 型プロトタイプSED(画像出典:東芝)

ひとつの企業グループが、かくもさまざまなかたちで暮らしにかかわっていたのかと、あらためて感じ入る。