
建設機械を自在に操る日本の人型ロボット「DOKA ROBO」は、さらに改良が進んだもようだ。離れた場所にいる人間のパイロットが、運転席そっくりのコックピットに座って制御することで、精密な動作が可能になった。
アスラテック、カナモト、KG フローテクノ、富士建の各社が共同開発した。
DOKA ROBOは油圧ショベルなどの建機に搭乗させ、遠隔操縦を可能にする人型ロボット。災害時の危険地域など人が入っていけない場所への投入を想定している。
これまでの遠隔操縦は、レバーやボタンなどを備えた専用筐体や、ヘッドマウントディスプレイを使っていたが、本物の運転席と勝手が違うため、普段から建機を操縦している熟練の作業員が本来の技術を発揮しづらいうらみがあった。


そこで熟練の作業員が使いやすいように、実物の大型パワーショベルをもとにしたコックピットを作り上げた。運転席そっくりなので、つちかった技術を生かしやすい。


従来のリモコンに比べると少々かさばるようだが、実際はロボットと一緒にワゴン車で運べるなど、可搬性にも優れている。