
「SELFLY」は、セルフィー用ドローン機能を持つスマホケース。ポケットに入れて持ち運べ、通常では不可能なアングルからの撮影を可能にする。米国ボストンに本拠を置くSELFLY Cameraが開発した。

同社創業者でありCEOのHagay Klein氏は、現在のスマートフォンは月着陸に成功したアポロ11号で使用された技術よりもパワフルだと教えられ、スマートフォンにはもっといろいろな可能性があるはずと考えて、「SELFLY」の開発を決めたという。
最大の特徴はその薄さ。わずか9ミリの本体の中に、セルフィー用ドローンに必要なカメラなどの機能をすべて組み込み、スマートフォンケースの形状に仕上げた。重さは70グラム。

スマートフォンケースであれば気軽に持ち歩ける
使用する際には「SELFLYからのドローン部分を取り外して空中に浮かべる。ドローンのコントロールにはスマートフォンアプリを使用。アプリ画面のコントロールスティックを使用したり、スマートフォンを傾けたりして撮影に適した場所に移動させられる。


アプリ画面には、「SELFLY」のカメラが捉えた映像が表示される。「SELFLY」が好みの位置に移動したら、シャッターを切ればよい。スマイルシャッターなども利用可能だ。

カメラの解像度は8メガピクセル。1,080pの動画も撮影できる。1回の充電で飛行可能な時間は約5分。対応スマートフォンは、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、Nexus 6など。

スマートフォンケースとしての機能も果たす。ケースを装着したままでの通話も、もちろん可能だ。

SELFLY Cameraでは現在、「SELFLY」の市販化に向け、クラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点ではVery Early Birdバージョンを79ドルの出資で入手可能だ(日本への送料20ドル別途)。入手に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の市販価格は139ドルになる。出荷は2017年6月に予定されている。

それほど後悔しないで済みそう
「SELFLY」は、観光スポットでの記念撮影で便利だろう。例えば東尋坊のスケール感をカメラに収めたいときなどには、「SELFLY」は有効かもしれない。

