カシオ計算機のスマートウォッチ
カシオのスマートウォッチに新モデル

カシオ計算機は、アウトドアで役立つ腕時計型機器「WSD-F20」を4月21日に発売する。文字盤が小さなディスプレイになっていて、携帯電話の電波が届かないオフライン環境でもカラー地図を見て現在位置を確認できる。

いわゆるスマートウォッチの新製品で、中身はAndroid Wear 2.0という最新システム。音声やタッチパネルで操作できる。


GPSを内蔵し、スマートフォンに頼らず現在位置を確認でき、事前に行き先の周辺のカラー地図をダウンロードしておけば、通信しなくても利用できる。

さらに行動の軌跡を多様なマーク付きで記録することも可能。手持ちのiPhoneやAndroidスマートフォンと連携すれば、登山道の途中で見つけた美しい景観や、釣りの穴場など、地図上の任意の場所に音声入力で文字のメモを書き込んで保存できる。ナビゲーション機能やリマインド機能も備え、メモを記録した場所に再訪する際に役立つ。

多様なマークと行動履歴の記録
多様なマークを使って行動の軌跡を残せる

Androidスマートフォンと組み合わせた場合はほかにも現在位置を友達とシェアしてテキストメッセージをやりとりすることもできる。

テキストメッセージのやりとり
Androidスマートフォンと連携して現在位置をシェアし、メッセージを交換

Bluetooth 4.1に対応し、カシオのデジタルカメラを遠隔操作することも可能。

このほかスマートウォッチ本体に圧力・方位・加速度センサーを搭載し、アウトドア活動中に各種データを計測できる。トレッキング、サイクリング、フィッシング、スノー、パドルなどのあいだにさまざまなデータをリアルタイムで表示する機能もある。またこれらアウトドアスポーツに夢中になっている際に、釣れ時、休憩、日の出日の入りなど、あらかじめ設定したできごとを通知してくれる機能もある。

従来モデルで好評の、モノクロ液晶とカラー液晶を重ねた2層構造を引き続き採用。モノクロ液晶で時刻を常時表示し、カラー液晶で地図や計測情報、アプリを表示する。

2つの液晶画面を使い分けられるイメージ
2つの液晶を使い分けられる

場面ごとに2つの液晶を使い分けることで、消費電力を抑える。電池寿命は機能をフルに使った場合で約1日以上、時計としてのみ使うのであれば約1か月以上。充電にはマグネット圧着式端子を使い、約2時間で完了する。

5気圧防水で、米国防総省が制定した米軍の物資調達規格「MIL-STD-810G」にも準拠する。重さは約92g。希望小売価格は5万1,000円(税別)だ。ケースのカラーはオレンジとブラックの2種類。

カラーバリエーション
オレンジとブラックの2種類

なお、同種の既存製品WSD-F10も今後Android Wear 2.0に対応予定だそう。