
戸棚のガラス戸を使いたいときだけ大画面ディスプレイに変身させる。一石二鳥の装置を、パナソニックが開発している。
「透明ディスプレイ」と言って、米国ラスベガスで開催中の電子機器関連イベント「CES2017」に出展中だ。この装置、以前に日本で開催した同種のイベント「CEATEC JAPAN 2016」でもお目見えしていたので、新しいもの好きならすでに知っているだろう。



大きなガラスが一枚あればよいので、戸棚だけでなく、家の中から庭を望む窓に応用することも可能。
透明ディスプレイの使い道はほかにもある。ガラスのむこうにあるものを完全に隠すのではなく、映像と重ねて表示できる。うまく応用した例が日本酒やワインの保存棚だ。

扉に採用する透明ディスプレイに、収納している銘柄の詳細やそれぞれに合う料理のレシピを表示する。こちらも今回のCESより先に前回のCEATECで披露しているので、見覚えがある人はいるかもしれない。
さらにCESの会場では透明ディスプレイをキッチンに組み込み、選んだレシピに応じて適切な位置で、調理手順などをシェフが手ほどきする映像を表示する、といった用例を展示している。

比較的、小さな家が多い日本では、戸棚とテレビをひとまとめにするだけで便利さが実感できそうだが、米国で関心を引くためには、色々とほかの工夫も必要なのかもしれない。