Googleの完全自動運転車
完全自動運転はどうなる

Googleの親会社Alphabet(アルファベット)は完全自動運転にかかわる新会社Waymoを設立した。この分野での後退を示す動きか、進展を意味するしるしか、色々な憶測が出ている。

何年も前からGoogleは、ステアリングもアクセルもブレーキも必要とせず、指定した目的地へ的確にたどりつくロボットカーに取り組んできた。2015年10月にはテキサス州オースティンの公道で、試作車がドライバーの関与しない状態で自動運転を行うなどし、すでに合計の走行距離は約320万km以上に達している。

Waymoはこうした技術の実用化をめざす。会社設立とともに発表した声明では、視覚障害者の男性や、97歳になる運転免許のない高齢者の女性を挙げ、そうした人々が気軽にひとりでクルマを使えるようにし、生活をよりよいものにすると訴えている。

視覚障害の男性とロボットカー
視覚障害者などもひとりで自由にクルマに乗れるようにするのが理想だ

独自開発は延期との報道も

一方、米国のニュースサイト「The Information」は最近、Alphabetがこの分野で独自開発を延期し、自動車メーカーとの協力に重きを置く「現実的」な方針を固めたが、そこで使うクルマは人間のドライバーのための伝統的な機能を備えたものになるだろう、と報道して話題になった。

そのため、Waymoの設立をどうとらえるべきか、インターネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。

Waymoが公開した動画などを見る限り、ステアリング、アクセル、ブレーキを必要としないロボットカーの思想は健在。もちろん、ひとりで自由にクルマを使えない人々の暮らしを変える、という野望を本当に実現するのであれば、妥協できない点ではあるかもしれない。


今後は一体どうなるのか、興味は尽きない。