CFHTのWebカメラ記録
すばる望遠鏡がTwitterに投稿した雪景色(出典:CFHT)

米国ハワイ州といえば常夏の島々という印象があるが、雪景色も見られる。国立天文台がTwitterに投稿したのは、「すばる望遠鏡」のあるハワイ島マウナケア山頂に広がる銀世界だ。

すばる望遠鏡は国立天文台ハワイ観測所が運用する口径8.2mの光学赤外線望遠鏡。


なぜハワイ島マウナケア山頂にあるかというと、かの地の天気がよく、大気が安定していて地上から見て星がゆらいだり、またたいたりせず、湿度も低く、夜空が暗いなどが理由。宇宙観測の諸条件がすべてそろった場所で、しかも日本から行きやすい。

すばる望遠鏡は環境を生かし、さまざまな発見をする一方、インターネットを通じて熱心に情報も発信してきた。天文の話ばかりではなく、現地の身近なできごとも取り上げる。12月2日にはTwitterで2枚の写真を投稿。それぞれ次のような文言が添えてあった。

「日本から19時間遅れで、すばる望遠鏡があるハワイも暦の上ではディセンバーですが、マウナケアおよびマウナロアの山頂一帯ではさっそく雪が降っています。写真はマウナロア観測所から眺めた雪のマウナケア(右奥)。(写真提供:NOAA/MLO) 」

「本日夕方のマウナケアです。ハワイ語で、マウナ=山、ケア=白い、と言う通り、すばる望遠鏡がある山頂エリアは真っ白です。常夏の島・ハワイにもかかわらず、標高4000m超のマウナケア山頂は、気温が昨日からずっと氷点下。(写真提供:CFHT)」



ハワイといえども標高が上がれば雪景色になるのだと思い出させてくれる。写真提供に「NOAA/MLO」とあるのは別の山マウナロアにある米国海洋大気庁/マウナロア観測所、「CFHT」とあるのはすばる望遠鏡の近所のカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡のこと。

ちなみにマウナケア山頂にはすばる望遠鏡、CFHTを含め数多くの天文台が集まっている。そのようすはハワイ大学マウナケア気象センターがまとめた現地のWebカメラの一覧から閲覧することが可能だ。