
2013年夏に「Eurobike 2013」にプロトタイプが登場し、“飛行機に手荷物として持ち込める”というキャッチフレーズで話題になった折り畳み自転車「KWIGGLE BIKE」。あれから3年余りが経過し、「KWIGGLE BIKE」はついに製品化目前というところまでたどり着いた。開発元のKwiggle Bikeが「KWIGGLE BIKE」の市販化に向け、Kickstarterでの資金調達プロジェクトを開始すると発表したのだ。


「Kwiggle Bike」は2013年当時、“世界最小”を謳っていた折り畳み自転車。ここ数年続いた“ラストマイル”向けビークルの開発ラッシュのため、現時点で世界最小と呼べるのか不明ではあるが、折り畳み時のサイズはプロトタイプ同様55 x 40 x 25センチをキープした。これは世界の多くの航空会社での、手荷物サイズ基準をクリアしている。
注:手荷物として持ち込めるもののサイズや種類は、航空会社や地域によって異なります。





2013年時点では6キロを目指すとしていた車体の重量は、製品版では8.5キロとなる見込み。目指す重さには2.5キロ届かなかったようだ。製品版にはプロトタイプには装着されていなかったブレーキやフェンダーなどが取り付けられており、これらが重量増の一因になったと推測できる。

ブレーキもフェンダーも装着されていなかった

もちろん、ブレーキも
とはいえ、8.5キロは自転車として十分に軽い。販売元は、女性でも「KWIGGLE BIKE」をかついで持ち運べると述べている。


重量が増加したのは、タイヤサイズも関係しているかもしれない。プロトタイプでは8インチのタイヤが装着されていたが、製品版では12インチへと変更された。
だが、タイヤサイズのアップは、実用性アップにも貢献している。プロトタイプではギアディベロップメント(ペダル1回転で進む距離)を4.5メートルとし、最大時速25キロ程度での走行を可能としていた。だが製品版ではより高速での走行が可能とされているのだ。これなら折り畳みではない、他の自転車と同様の使い方が可能となるだろう。

その他の機構については、プロトタイプ時とほぼ同じとなった。例えばクランクセットが後輪の近くに設置される構造は、プロトタイプのままだ。これは、折り畳み作業を簡単にするための構造。折り畳み機構のある箇所とクランクセットがある場所を離すことで、折り畳み作業をシンプルにしている。

プロトタイプ時からの特徴
折り畳みを楽に
kickstarterでの資金調達プロジェクトは2016年12月1日に開始され、価格などはkickstarterのプロジェクト内で発表される予定。出荷は2017年4月開始見込みとなっている。
