飛び蹴りを受けてもひらりと舞い上がり、何事もなかったかのように着地する2足歩行ロボット「BALLU」が話題になっている。秘密は「風船」のような胴体だ。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のロボット機械研究所(Robotics & Mechanisms Laboratory 、RoMeLa)に所属するデニス・ホン(Dennis Hong)氏が開発した。
BALLUはヘリウム気球の胴体と華奢な2本の足でできたロボット。風が強い日でなければ、屋外を自在に歩き回ったり、飛び跳ねたりできる。
建物の2階から飛び降りても平気で、人間が飛び蹴りをしても宙にひらりと浮かんで鮮やかに舞い降りる。水面を歩くことも可能になる見込み。
ロボットを2足歩行させる際に厄介の種になる「自重をどう支えるか」という問題を、体を風船にするという発想で解決した。
ReMoLAがYouTubeに公開した動画を見ると、SF映画に出てくる異星人のようだ。
すでに動画でも明らかにしている「風が強いと飛ばされてしまう弱点」をことさらにからかう意見もあるが、克服は可能に思える。むしろBALLUでつちかった技術をどのような分野に応用していくかに関心がもたれるところだ。