以前、シリコンバレーの某社の社員に、「腕時計型のウェアブルデバイスを開発する理由」を尋ねたことがあります。その回答は、「時計が、置時計から懐中時計になって、腕時計にまで進化した。コンピューターも同じように、置時計みたいなデスクトップから懐中時計みたいなスマートフォンにまで進化している。じゃぁ、次は腕時計型になるはずだろ?」というものでした。
某社の某社員の意見がどこまで会社全体の意志を反映したものかは不明ですが、現時点では腕時計型のウェアラブルデバイスは、腕時計型の“腕時計”ほど普及していません。でもそれって、人々が腕時計型デバイスに求めている機能が、搭載されていないからかもしれません。
そう思ってしまったのは、「CMRA」を見たから。これは、Apple Watchにカメラ機能を追加するバンドです。
CMRAは8メガピクセルのフロントカメラを搭載。これにより、スマートフォンをポケットやバッグから取り出さなくても、左手をさっと上げるだけで、撮りたい時に撮りたいものを撮影できるようにしました。撮影はバンドに取り付けられた「クイック キャプチャボタン」を一度押すだけ。このボタンを長押しすれば動画撮影も可能になっています。
撮影した画像や動画のファイルは、Bluetooth経由でApple Watchと同期可能。撮った写真をApple Watchですぐに見られます。CMRA本体にも8GBのストレージが搭載されており、バンド内に画像データを保存することもできます。
2メガピクセルのインカメラも搭載。マイクも付いているので、ビデオ通話が可能になりました。憧れの、ウルトラ警備隊ごっこができます。
カラーバリエーションは、「ホワイト」「グレー(予約限定色)」「ブルー」「ブラック」の4色展開。現在、CMRAのオンラインショップでプリオーダーを受け付けており、期間中であれば149ドルで入手できます。プリオーダー期間終了後の市販価格は249ドルになる予定。出荷は2017年春に予定されています。