
四角いかたちで、さまざまなデータを記録し、持ち歩ける「フロッピーディスク」。現在も使っている人はどれくらいいるだろうか。英国にはその自動販売機が残っているという。
フロッピーディスクは、やわらかくしなやかなプラスチック製の円盤に磁性体を塗布し、四角いジャケットに収めた機器。別名「Diskett(ディスケット)」。もっぱらPCに差し込んでデータを読み書きするのに使う。1970年代にIBMが開発し、1980年代にソニーが改良した3.5型のサイズが世界に広まったが、今となっては記録容量はさほど多くなく、CDやDVD、USBメモリー、SDメモリーカードなど新しい発明が登場するにつれ影は薄れた。
ところが英国の大学にはフロッピーディスクの自販機がまだあると、英語圏の巨大掲示板「Reddit」に投稿があり、話題を呼んでいる。日本でも「らばQ」などの人気ブログが紹介して注目の的だ。
My university still has a floppy disk vending machine. from mildlyinteresting
Redditに公開中の写真は、「COINAGE」というブランドの製品らしい。投稿した人が通っているのは、イングランド北西部のマンチェスターにある大学で、くだんの機械はすでに動作を停止しているという。
掲示板の別の書き込みによると、首都ロンドンにある国立のロンドン・メトロポリタン大学にも同ブランドの自販機があり、そちらは2008年の時点できちんと動作するようすがYouTubeの動画として残っている。
さすが伝統を重んじる英国というところだろうか。いや、もしかすると日本にもどこかに残っているかもしれない。