
Tizen(タイゼン)を覚えているだろうか。かつてiOS、Androidに続く「第3のスマートフォンOS」として注目を集めた名前の1つだ。近頃、日本ではうわさを聞かないが、海外では生き残っている。
タイゼンは2011年に登場。PCやサーバーのOSとして普及している「Linux」をもとに、モバイル機器向けに開発した。韓国サムスン電子やNTTドコモなどを中心に採用の動きが盛り上がったものの、先行するAndroidなどに比べ時流に乗りきれなかった。国内でも搭載機種が出る見込みだったが、結局実現していない。
とはいえまだ終わった訳ではない。「Samsung Z2」という製品がインドで発売になったのが8月。名前の通りサムスンが開発した新興国向けの普及モデルだ。
4型WVGA(480×800ドット)という控えめな解像度のディスプレイに、500万画素のカメラ。クアッドコアCPU(1.5GHz)に容量1GBのメモリーと8GBのストレージを備え、128GBまでのmicroSDXCメモリーカードを装着できる。LTEにも対応している。バッテリー容量は1,500mAh。
インドでは70ドル程度(約7,000円相当)で売っているとの情報がある。
このSamsung Z2。インドにとどまらず南アフリカ、さらに9月に入ってネパール、インドネシアでも取り扱いが始まっているとか。

新興国から先進国へと巻き返しの可能性はあるのだろうか。