
家庭で映画館を思わせる映像、音響環境を整え、好きな作品を好きな時に視聴できる「ホームシアター」。そのためのプロジェクター「ES」シリーズの最上位機種「VPL-VW5000」をソニーが発表した。9月24日に受注を始め、11月24日から順次届ける予定。

デジタルシネマでつちかった技術を家庭向けに応用した製品。投写サイズは60~300型で、宅内にシアタールームなどを用意できる人向けだが、大画面の迫力が何より重要な怪獣映画なども臨場感ある映像が楽しめそうだ。
新たにレーザー光源を採用し、UHD(Ultra HD)ブルーレイの規格やデジタルシネマ要求仕様の色域(DCI)の広色域に対応したほか、独自開発の4K液晶ディスプレイ装置を3枚搭載。さらに効率よくパネルを冷やす水冷システムを組み込み、家庭用のプロジェクターとして最高水準となる輝度5,000lm(ルーメン)を発揮する。


輝度範囲が広がることで、暗部と明部の差をより際立たせ、コントラストも高めている。場面ごとに映像信号をリアルタイムで解析し、投写する光量を自動制御し、全体の明暗の差が大きいHDR映像も細部まで表現できるという。

このほかレーザーダイオードを光源に内蔵しつつ、密閉構造のため、ちりやほこりに強く、約2万時間ランプの交換が不要。
インターフェイスはHDMIを2つと、有線LANなどを備える。本体サイズは550×262×880.2mm。重さは43kg。本体カラーはブラックのみ。

希望小売価格は800万円(税別)。ちょっとした外国車が1台買えそうだ。