ラフスケッチを自動で線画にする例
ラフが自動で線画に(出典:早大研究院助教シモセラ・エドガー氏のTwitter)

人工知能(AI)技術を使ってラフスケッチを自動で線画にするサービスが公開となった。早稲田大学(早大)の研究チームが開発した。


7月にCG技術のイベント「SIGGRAPH2016」で発表となり、インターネット上で大いに話題を呼んだ技術。すでにラフスケッチを線画にする技術としては「Potrace」「Adobe Live Trace」などがあるが、早大チームが開発した手法は、AI技術の1つとして知られるニューラルネットワークを生かすことで、より自然な仕上がりにできるという。改良が進めば、将来は漫画の作画作業などに活用できるとの評価も出ている。


今回は早大のWebサイトにラフスケッチを投稿するだけで試せるサービスが登場した。使い方は「ファイルを選択」ボタンを押し、線画化したい画像を選び、線画の簡略度を設定し、「線画化!」ボタンを押すと結果が画面にあらわれる。

まだ発展途上であり、ラフスケッチをAIに学習させることでさらに精度が上がっていくという。早大の研究チームでは広く改善に協力を呼びかけている。