星空観望を目的として開発した双眼鏡「SG6.5×32WP」を、総合光学機器メーカーのビクセンが8月10日に発売する。
星空観望には、星の像を明るく詳細に観られる天体望遠鏡が威力を発揮するが、一方で、手持ちで簡単に使え、一度に見える範囲が広い双眼鏡も欠かせない。
SG6.5×32WPは、レンズ全面に光の波長にかかわらず同レベルの高い透過率を誇るレンズコーティングを施している。対物レンズには、色にじみが少なく高い色再現性を誇るEDレンズを採用し、どんな星も、色の偏りのない明るく鮮明な像としてとらえられる。
プリズムは、天体望遠鏡も採用する高性能光学ガラスBK7と光の吸収の少ない特殊ガラスを採用。超高反射コートと位相差コートを施し、星の像をはっきり写し出せるようにした。
接眼レンズはアイレリーフ20mmを確保したハイアイタイプ。眼鏡をかけている人でも快適に利用できる。倍率は低めの6.5倍に設定してあり、解像感を低下させる手ぶれをあまり感じないそう。
デザインも手のひらに自然になじむ滑らかな輪郭とし、上向きに保持した際につり合いよく重さを支えられるようにして、長時間の星空観望でも手ぶれが起こりにくいよう工夫している。
これに加え右目と左目で独立してピントを合わせる「IF方式」を採用し、左右のピントズレを防止する。星のピント位置近くではピント移動のピッチが細かくなる設計で、より精密にピント合わせを行える。さらに本体側面には、視線方向と平行に直線状の突起が付いており、簡易照準器として使える。
このほか防水仕様で、夜露や突然の雨にも安心だとか。本体サイズは140×13.2×48mm。重さは610g。希望小売価格は5万円(税別)。