
USBメモリーなどの「模倣品(ニセモノ)」がいくつも登場し、フリーマーケットアプリケーション(フリマアプリ)などに出回っているもようだ。本物のメーカーの1社であるトランセンドジャパンは、あらためてTwitterで警告を発した。
「メルカリ」などのフリマアプリや「ヤフオク!」などのインターネットオークションでは個人でも品物を手軽に売ったり買ったりできるが、一方でニセモノも登場しやすい。
ニセモノの問題は古くからあるとはいえ、やはり見かねたのか、トランセンドは去る3月にもフリマアプリ大手の「メルカリ」で誰かが売っていたSDメモリーカードに注意をうながした。ただその際は、デザインが本物とかなり異なっており、データ容量128GBなのに規格が「SDHC」であるなど、分かりやすい間違いもあった。
ちなみに先程いただいた偽物の画像(左)と現行のトランセンド128GBSDXCカード(みぎ)です。これだけ違います。ご注意くださいませ! pic.twitter.com/K0UuPzgqrf
— トランセンドジャパン (@Transcend_Japan) 2016年3月31日
ところが、8月にあらためてトランセンドが注意喚起したUSBメモリーのニセモノは、本物とほとんど見分けがつかない。違いとしては本物のパッケージには容量が記載してあるがニセモノは未記載。判別方法としてはその程度しかない状態だという。
画像左が弊社正規品、画像右が模倣品です。
— トランセンドジャパン (@Transcend_Japan) 2016年8月4日
ほとんど見分けが付かないくらい精巧です。弊社正規品のパッケージには容量が記載されていますが模倣品は未記載です。
判別方法としてはその程度がしかない状態となっています。
(2/4) pic.twitter.com/mBii7WJU4S
最終手段としては、製品の裏のシリアルナンバーを、専用のWebサイトで入力すると本物かどうか確かめられるが、トランセンドとしては、誰かがニセモノを買ってしまう前に防ぎたいと考えているそう。
ニセモノは、当然ながら購入後に不具合があってもサポートが利かず、自己責任になる。そのため怪しい店や並行輸入品よりも、正規販売店での購入を推奨する、としている。
一件をトランセンドがTwitterで呼びかけたところ、ニュースサイトの「BUZZAP!(バザップ!)」などが取り上げ、話題となった。
とはいえニセモノがかくも精巧だと、商品を買う側に「疑ってかかるべき」などの用心をうながしても限界があるだろう。フリマアプリやネットオークションを運営する企業も、また新たに対策を強化していく必要があるかもしれない。