
「PEBL」は、屋根付きの電動アシスト自転車。クルマと自転車のギャップを埋める乗り物を目指しており、雨や雪の日も走れる工夫がなされている。

自転車は持続可能社会における交通手段として有望視される乗り物。だが、雨・雪に弱い、荷物を大量に載せられないなどの欠点ももっており、このためどうしてクルマを捨てられないという人もいる。「PEBL」は、そのような人向けに、自転車の良さを維持しつつ、その欠点を解消した乗り物として登場した。

日常の移動の多くは、このカテゴリーの乗り物で十分こなせるという
最大の特徴は、搭乗者の周囲を囲むシェルが取り付けられたこと。このシェルが、サイクリストを雨や雪から守ってくれる。夏場の強い日差しや冬場の寒さも、ある程度まではカット可能だ。

扉を締めれば雪の日も
自転車では大量の買い物を運べないという欠点を補うため、後部にはカーゴスペースを用意。開発元のbetter.bikeによれば、ここにはスーパーの買い物袋を8袋まで搭載可能だという。



後部座席には大人1人、または子ども2人が乗れる座席も確保。自転車では雨の日の子どもの送り迎えが大変という声に応えた。


…ん?もっと、乗ってる??
「PEBL」のもうひとつの興味深い特徴はボディ素材。大豆ベースのエポキシ樹脂や麻布で構成されており、製造過程・廃棄過程での環境負荷を低減しているという。

「PEBL」本体の重量は88キロで、耐荷重は158キロ。この重いボディで、大量の買い物や子どもを載せても走行できる秘密は750ワットの出力を持つモーターと、大容量のリチウムイオンバッテリーにある。このバッテリーは2~3時間の充電で、最大48キロの走行が可能だ。

「PEBL」は米国仕様の電動アシスト自転車。ペダルを漕がずに走行する電動バイクモードなどが装備されていることもあり、日本では電動アシストとは認められない。

だが、このカテゴリーに対する需要はあるはず。その需要を満たすのは、日本ではもしかしたらトヨタ「i-ROAD」のような電動自動車になるのかもしれない。

完成度が高い!でもワクワク感が足らない?