
ヤンマーが開発した田植機の最新モデル「YR-D」シリーズを使った農作業風景が公開となった。陽射しを受けて流線形のマシンが駆動するさまは、F1にも劣らない風格がある。

ヤンマーといえば、フェラーリのデザインを手掛けた奥山清行氏が社外取締役を務め、大胆なデザインの農機がたびたび評判となってきた。今回はその1つが実際に活躍するようすを披露している。
といっても単なる農機の紹介ではなく稲作を省力化、低コスト化する技術「密苗」の実演だ。
稲作をするにはまず、苗箱という容器に種もみをまいて、ある程度まで苗を育ててから、田んぼに移植する。ヤマハの新技術では、容器にまく種もみの密度を2倍以上に高め、用意する容器の数や資材費を減らし、作業時間を短くする。
YR-Dシリーズに専用キットを組み合わせると、この密苗を効率よく行えるという訳。さらに土のやわらかさなどを備え付けのセンサーで検出し、自動で植え付けの深さを調整する機能もある。
日本の農業も、どんどん変わっていくなと感じさせる光景だ。