
本田技研工業(ホンダ)の米国法人が、「乗れるIoT(モノのインターネット)」を開発した。インターネットを介して遠隔操作できる椅子(イス)のようなロボットだ。
もとになっているのは、ホンダの動くイスのような1人用乗り物「UNI-CUB(ユニカブ)」。

改良によって「Robot Operation System(ROS)」という仕組みに対応しており、インターネットを介して遠隔操作ができるようになっている。
ROSは世界中に広まっており、多くの技術者がこの仕組みを利用してロボットにさまざまな仕事をさせたり、面白い遊びをさせたりしている。ソフトバンクグループの「Pepper(ペッパー)」なども対応している。
ROS 8 Year Montage from OSRF on Vimeo.
ホンダのロボットも、ROSの仕組みを使い、人が乗っていない状態でも離れた場所から前後左右、ななめに走り回らせたり、移動速度を調節したりできる。
米国シリコンバレーにあるホンダのアプリケーション開発スタジオが手掛けた。まずはサンフランシスコで7月15日、16日に開催するイベント「Shape:An AT&T Tech Expo」内に登場する。当日はイベントに参加した技術者が24時間の制限の中で、このロボットを生かしたアプリを考案し、審査員の前で発表する予定。