
Amazon.co.jp(アマゾン)が夏にも日本で始めるとうわさの「電子書籍読み放題サービス」。今のところ存在を知っていて、興味がある人は2割弱にとどまる。こんな調査結果が出ている。
8月に始まるとうわさ
アマゾンの電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」は、米国で2014年に開始。2016年8月には日本版が始まり、月額980円の料金を支払えば、このサービスに参加する電子書籍が何冊でも制限なく読めるという。ただし正式発表はなく、出版業界紙「文化通信」の記事を根拠にしたうわさが中心。詳細も明らかになっておらず、アマゾンが大々的に宣伝している訳でもないので、一部の新しいもの好きを除くと、関心はまださほどではないかもしれない。
認知度は4割

ジャストシステムは6月30日~7月4日に、男女15歳~69歳までの1,100人を対象にインターネット上で調査を実施した。
それによると、Kindle Unlimitedの認知度は43.5%。興味があるという人はより少なく19.6%だ。42%の人は「知らない」、14.5%は「よく分からない」と答えている。
従来、電子書籍を利用する予定はなかったが、今回アマゾンの読み放題について知った人もいる。そういう層に感想を尋ねたところ「電子書籍の利用に前向きになった」という意見は25.5%にとどまり、「とくに何も変わらない」が70.3%と大多数だった。

そもそもジャストシステムの調査では、日本の電子書籍を利用する人そのものが22.3%にとどまり、利用の予定があったり検討をしている人を合わせても36.6%。「関心がない」「利用するつもりがない」が63.1%。
アマゾンのブランドをもってしても、事前の盛り上がりがさほどでもないのは、いたしかたないのかもしれない。正式発表があれば状況は変わってゆくだろうか。