丸みを帯びたシンプルなデザインの家庭用ロボット「JIBO(ジーボ)」。市販モデルが、日本で買えるようになると、東京都の企業、ドゥモアが発表した。英語版を7以降に出荷予定。まだスケジュールは決まっていないが日本語版の出荷も見込んでいる。
ジーボはロボットといっても、円筒形の筐体に半球を取り付けたような外観を持ち、手足はなく、据え置き型で、いたってシンプルな見た目。ただ2カ所の関節がクルクルと回るユニークな動作を生み出すのが面白く、かわいらしい。
デザインはピクサーのアニメ映画「Wall-E(ウォーリー)」に登場する「Eve(イヴ)」が題材になっている。
マサチューセッツ工科大学(MIT)でロボットを研究するシンシア・ブリジール准教授が手掛けた。人工知能(AI)技術を応用しており、学習を重ねて成長する。
2台のカメラで家族それぞれの顔を認識でき、頭と胴体の部分が回転しながら人の顔を追いかける。またマイクで全方位から家族の会話を聞き取り、それぞれに応対する。
ほかにもメールの受信を知らせたり、あるいは送信したり、記念撮影をしてくれたり、スケジュールを知らせたり、電気のスイッチをオン、オフしたり、絵本を読み上げたりもする。
2014年にはクラウドファンディングサービス「Indiegogo」で目標額10万ドルを超える370万ドルの支援を集めており、動向は注目の的だった。
ドゥモアでは直販サイトでの取り扱いを予定している。価格は13万8,000円(税・送料込、以下同じ)。7月11日までに予約すると割引があり、9万8,000円となる。