死角エリアを走るクルマを検知して知らせる「ブラインドスポットモニター」や、空から見ているような視点でクルマの周囲を確認できる「アラウンドビューモニター」など、クルマに搭載される安全技術はここ数年で飛躍的に向上した。だが自転車の安全技術は、昔からほとんど進化していない。
カナダvanhawks(ヴァンホークス)による通勤用自転車「valour(ヴェイラー)」が日本でもやっと販売開始されることになった。毎日の通勤で使うものだからこそ、最新の技術を搭載し、走行時の安全性を高めている。
「valour」の最大の特徴は、「自転車ナビ用UI」と「死角モニター」を備えている点にある。ナビ用UIは、スマートフォンのナビシステムとBluetoothで接続し、目的地までのナビゲートを実施する。ナビゲーションは、ハンドルに取り付けられたインディケーター(LEDライトの点滅)を使用するため、走行しながらスマートフォンの画面を見る必要がなく、安全性を向上できる。
最小限に情報を絞ることで、安全性を向上
「死角モニター」では、走行中に背後からクルマやバイク等が近づくと、ハンドルグリップが振動してライダーに警告を発するシステム。クルマなどとの接触事故を減らすことが可能だ。後方3メートル以内に近づいた物体を検知する。
フレームはフルカーボン製。重さはわずか約13キロで、階段などを「valour」を担いでのぼるのも容易だ。
日本総代理店のFOXは現在、クラウドファンディングサイトMAKUAKEで「valour」の販促を兼ねたキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、23万8,400円で「valour」を購入可能だ。購入に必要な金額はキャンペーンが進むにつれて上昇し、終了後の価格は29万8,000円となる。出荷は2016年8月に予定されている。