
「Gole1」は世界最小を謳うWindows 10 PC。中国企業Gole Technologyが開発した。
その特徴はズボンのポケットに入る小型サイズ。幅135.4x高さ90.4x厚さ20ミリで、重さ200グラムのボディがこれを実現した。画面サイズは5インチ。


「Windows タブレットとどう違う?」と思った人も多いだろう。タブレットと比較したときの「Gole1」の強みは、ポートが豊富な点にある。WindowsタブレットでもミニHDMIやMicro USBポートが搭載されているものは珍しくないが、「Gole1」ではUSBポートが3つ、USB3.0ポートが1つ搭載されている。また、有線WANポートまで搭載されている。

いや、案外便利か?
肝心の利用方法だが、Gole Technologyではモニターに接続して、WordやExcelなどを使って仕事をするオフィスユースにピッタリだとしている。また、出先などでのプレゼンにも活用できるという。


…結局のところ、MS Office頼り?
プライベートで利用する場合、Windowsでしか動作しないゲームをするという使い方もあるかもしれない。また、中国製のこの手のマシンにはありがちだが、Android 5.1も動作するので、Androidマシンとして使うという手もあるだろう。

日本なら、艦これ?

だがそんなことより、このデザインとサイズ感は、Windows 95の発売に熱狂した元ギーク(現オヤジ)を惹きつける何かを持っている気がする。もし10年前に「Gole1」があれば、多少値が張っても入手し、使い道がなくても持ち歩いて、友だちや同僚に見せびらかして喜ぶ人が大量に発生したはずだ。
「Gole1」は、そんなオヤジ殺しな一台だ。
例えば営業先の担当者がその世代だった場合、iPadではなく「Gole1」を持って営業にでかければ話が盛り上がり、商談もうまくいくかもしれない。

「君ぃ、思ったより見所あるねぇ!」
Gole Technologyは現在、「Gole1」のプロモーションを兼ねてクラウドファンディングサイトIndiegogoでキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、99ドルの出資で「Gole1」を1台入手可能だ。
さてこの「Gole1」、現時点では「技適マークは?」とか、「どの程度まで日本語化できるの?」などの多くの疑問が残っている。製品化され、そのあたりがある程度明らかになるまでは、初心者は手を出さない方が無難だろう。だが、WindowsやPCに詳しい人であれば、自分でなんとかして使いこなせてしまえるとも思える。というか、使いこなせるまでを楽しんでしまうだろう。そういった意味でも「Gole1」は、“オヤジ殺し”の一台だ。