出典:ぼくらが琳派を継いでいく展~琳派の世界にキャラクターが佇む展覧会~
出典:ぼくらが琳派を継いでいく展~琳派の世界にキャラクターが佇む展覧会~

2015年に京都国際マンガ・アニメフェアで好評を博した「琳派オマージュ展」。そこで話題だった作品「初音ミク燕子花屏風図」が、5月29日まで東京都内で展示中だ。

VOCALOID(ボーカロイド)「初音ミク」を描いた3m近くもある金屏風。琳派400年を記念し、京都で染織製品を手掛ける豊和堂の絵師が制作した。


「ぼくらが琳派を継いでいく 展~琳派の世界にキャラクターが佇む展覧会~」の一部として、東京都渋谷区の「AL」で展示中だ。

この展覧会では、初音ミクのほか、「鉄腕アトム」や「火の鳥」「リラックマ」などさまざまなキャラクターを、琳派(りんぱ)を思わせる手法で描いた作品を展示している。

琳派は、日本画の技法、描き方のひとつ。17世紀、江戸時代に俵屋宗達・本阿弥光悦らによって始まった大和絵と呼ばれる日本画復興の流れが、画家の尾形光琳によって広く伝わり、光琳の「琳」をとって琳派と呼ぶようになった。

19世紀には万国博覧会を通じて、「印象派」の画家をはじめとした西洋絵画の流れにも大きな影響を与え、さらに21世紀の現代美術にも波及している。

なお今回の展覧会は、従来の展覧会にはなかった新作品も出展しているとのこと。詳細は公式サイトなどで確認されたい。