出典:電王戦公式サイト
出典:電王戦公式サイト

将棋の羽生善治名人が、コンピューターシステムと対局する可能性が出てきた。人間と機械の死力を尽くした戦いの場として名高い「電王戦」の予選にあたる「叡王戦」に参加することが明らかになった。

電王戦は現在、棋士同士が競う「叡王戦」、コンピューターシステム同士が競う「電王トーナメント」それぞれの優勝者が、2番勝負を行う方式となっている。次回は2016年5月下旬から順次予選が進み、人間と機械の対決は2017年春を予定している。


その叡王戦の出場棋士リストに、羽生善治名人の名前が載っているとあって話題だ。ほかにも有力棋士があまた参加しているため、必ず羽生名人が勝ち上がり、コンピューターシステムと対局するとは言えないが、可能性は出てきた。

羽生名人との勝負は、前回の電王戦を制したコンピュータ―システム「PONANZA(ポナンザ)」の開発者、山本一成氏がかねて願っていたことでもある。実現すれば、盛り上がるのは間違いない。

とはいえ電王トーナメントにも、ポナンザ以外に有力なコンピューターシステムがあまた参加すると見られ、果たしていずれが頂点をきわめるかは分からないところだ。