ドライバーの息が酒くさいと、クルマのエンジンをかけようとしてもかからない。そんな機能を備えたスマートキー対応システムを本田技研工業(ホンダ)と日立製作所が開発した。

持ち運びのできる新型の呼気(息)アルコール検知器を使う。この機械は人間の息特有の飽和水蒸気を高感度で検知するため、ほかのガスを吹き付けてもごまかすのが難しいそう。



また息が含むアルコール(エタノール)だけでなくアセトアルデヒドや水素なども検知する。酒気帯び状態とされる「0.15mg/L」の濃度に対し、その10分の1程度の細かさで調べられ、酒気帯び状態かどうかを3秒以内で確認することが可能だという。

このスマートキー対応システムを導入したクルマは、検知器を運転席に近づけると、計測結果に応じてエンジン作動の可否がディスプレイにあらわれる。もし規定を超えるアルコール濃度を検知すると、クルマを止めたままにできる。

日立とホンダは、実証試験を行ってデータを集め、システムの実用化を図るそう。

なお、4月12日~14日に米国デトロイトで開催されるイベント「SAE 2016 World Congress and Exhibition」で詳しい情報を発表予定だとか。