
かわいらしい子どもの声から、落ち着いた大人の声まで、自在に合成できる「声デザイン技術」を東芝が発表した。
画面上で「性別」「年齢」「明るさ」などを調整するだけで、数万種類の声を生成できる。「可愛い」「知的」「丁寧」などおおまかな指定をしても望んだ特徴を適切に出せるそう。
音声合成は、カーナビゲーションシステムから書籍や教材の朗読、ゲームやスマートフォン向けのアプリケーションなど、さまざまな場面で使うが、必要な声はそれぞれ異なる。
従来はあらかじめ用意したいくつかのサンプルから選ぶのが一般的だった。ただサンプルの種類が少ないと望みの声が見つかりにくく、種類が多いとひとつひとつ聞いて確認するのは手間。声デザイン技術はより直感的な操作で、望みの声を作り出せるのが強みだ。
まずは東芝のクラウドサービス「RECAIUS(リカイアス)」がこの技術を2016年度中に搭載する予定だとか。