停止した「過去の魚拓」の例(Googleキャッシュで取得)
停止した「過去の魚拓」の例(Googleキャッシュで取得)

ニュースやブログの記事など、インターネット上のさまざまな情報を複製できる「ウェブ魚拓」が一部機能を停止した。「忘れられる権利」に対応できないためだという。

ウェブ魚拓は、すぐ消えたり内容が書き換わったりしそうなネットの情報を複製、保存、公開できるサービス。米国の非営利団体が運営する「Internet Archive」や、日本の国会図書館の「WARP」に似ている。自動でWebサイトを巡回して保存するのではなく、不特定多数の人が手動で重要そうな情報を登録する仕組みだ。


インターネット上での議論や争いのために利用する人もいる。

今回、停止した機能は「過去の魚拓」。日付ごとに、ウェブ魚拓がどんな情報を保存したのかをタイトル付きで一覧できるというものだった。

停止した理由について、ウェブ魚拓側では「インターネットでも個人の権利として認められてきた『忘れられる権利』等に対応が現状、困難であること」と述べている。

この機能を完全に廃止するか、忘れられる権利に対応して再導入するかは検討中とのこと。

なおウェブ魚拓が過去に保存した情報は、Googleなどの検索エンジンからもある程度は探せる。