ドワンゴと日本将棋連盟が開催する、プロ棋士とコンピューターシステムの対局「第1期電王戦」の詳細が決定した。

これまで主に団体戦として続いてきた電王戦が装いを新たにしたもの。1対1の対局となる。「第1期叡王戦」を勝ち抜いたプロ棋士の山崎隆之叡王と「第3回電王トーナメント」を勝ち抜いたシステム「PONANZA(ポナンザ)」がぶつかる。


第1局は4月9日、10日に岩手県の関山中尊寺で、第2局は5月21日、22 日に滋賀県の比叡山延暦寺で開催予定。ソフトバンクの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」が振り駒を行った結果、第1局の先手番はポナンザに決まったそう。第2局の先手番は山崎叡王。

直前イベントとして、誰でもポナンザに挑んで勝利できれば300万円の賞金を獲得できる企画も3月12日、13日に開催するそう。いずれも「ニコニコ生放送」で生中継するという。

今春は人間対コンピューターシステムの知力を尽くした勝負が盛り上がりそうだ。

周知の通り囲碁の世界でも注目を集める一戦がある。Google(グーグル)が性能を喧伝し、一部のニュースサイトなども手ばなしで賞賛するコンピューターシステム「AlphaGo(アルファゴ)」が3月9日~15日、韓国で著名棋士李世ドル氏と対局予定。こちらはYouTubeで生中継するそう。

ちなみに、3月23日からは日本で「電聖戦」が開催となる。日本棋院のプロ棋士とコンピューターシステムの公式定期戦だ。


3月19日、20日の「UEC杯コンピュータ囲碁大会」を勝ち抜いたシステムが、小林光一名誉棋聖と対局する。