人気アニメ「おそ松さん」のLINEスタンプが登場し、にわかに話題が盛り上がる中、文具メーカーのキングジムはすかさず、関連グッズ収納向けに「オトナのシールコレクション」を紹介している。「これがTwitterマーケティングか」と震えが出るほどのすばやさだ。
おそ松さんは、漫画家・赤塚不二夫生誕80周年記念として制作し、2015年10月に放送が始まった。原作となった漫画のおそ松くんは、小学生の6つ子がいたずらを繰り広げるギャグ漫画だったが、アニメのおそ松さんでは6つ子がおとなになって活躍する。
女性を中心に熱狂的なファンが多く、特にTwitterをはじめとしてインターネット上では強い存在感を示している。おそ松さんのLINEスタンプが発売になるだけで、話題になると見込んだニュースサイトがこぞって報じるほどだ。
さらにTwitterで広報、マーケティング活動を展開する企業の公式アカウントもぬかりなく目を光らせているようだ。
おそ松さんは新発売になったLINEスタンプだけでなく、すでにグッズも色々あるが、キングジムはフレークシールやマスキングテープの収納向けに、新色が追加になったばかりのシール帳「オトナのシールコレクション」を宣伝している。理由は「数字松(一松および十四松)カラーもそろっているから」だそう。
おそ松さんのシールやマスキングテープの収納にお困りの松クラスタの方、いらっしゃいますでしょうか。安心してください、「オトナのシールコレクション」は数字松カラーも揃ってますよ。https://t.co/hXFgTMfEnP pic.twitter.com/i2TWl2wjEn
— キングジム (@kingjim) 2016, 1月 14
ちなみにアニメの6つ子はそれぞれ異なるカラーの服装をしており、一松は「紫」、十四松は「黄」である。
このような企業公式アカウントの巧緻で敏速な宣伝を目にするたび、Twitterマーケティングに求められる情報感度の高さと瞬発力を認識し、同時に「おそ松さん」の影響力のなみならない大きさをも感じさせられる。