
黒ぶちメガネをつけた人にはどんな印象をいだくだろうか、まじめ、古風、きちんとしている、といったところか。東芝が発表したメガネ型の電子機器「Wearvue(ウェアビュー)TG-1」はそんな雰囲気だ。
ウェアビューTG-1は業務用。人と対面する接客業務などでも違和感を持たれず使えるよう、メガネとして自然なデザインを追求したという。また長時間の作業でもストレスを感じにくくするため、軽くて快適な装着性を持たせたとする。ちなみに東芝によると、デザインはこの1種類のみ。自信を持って採用した黒ぶちだ。
ちなみに黒ぶちメガネについて、インターネットコム編集部の女性記者に印象を尋ねたところ、「アジア映画の俳優がかけている印象」「ちゃらい人はちゃらい」「人によってはおしゃれでかけている」など、必ずしも一致した見解は得られていない。

ともあれ、このメガネをかけている人は、ノートPCなどの画面を、目の前にあるかのように閲覧することが可能だ。シースルーで視界をふさがず、映像と現実の風景を同時に見られる。工場やオフィス、倉庫などさまざまな場所で使えそうだ。
重さは50g。投映部を側面後方に配置する独自の光学方式を採用して広い視野を確保し、投映角度を調整できる機構も備える。顔形状や眼間距離がさまざまな人にも対応できる。
Windowsを搭載したノートPCやタブレットとHDMIケーブルで接続して使う。どんな用途で使いたいかに合わせて、Windowsで動作するアプリケーションを開発する必要がある。

市販のヘッドセット、カメラ、指輪型のコントローラーなどと組み合わせれば、離れた場所にいる人と対話しながら画面を操作し、各種の作業をこなせる。

裸眼またはコンタクトレンズの人向けだが、メガネをかけている人にも対応した次期モデルを検討中だとか。販売価格は1個20万円(税別)で、ほかに各種の導入支援サービスを用意している。2月29日に出荷を始めるそう。
なお1月15日まで東京ビッグサイトで開催中のウエアラブル端末(着る通信機器)関連イベント「ウェアラブルEXPO」に出展している。