調査レポートによると、視聴環境のマルチスクリーン化でモバイル端末での動画視聴が急成長し、プレミアム動画、ライブ動画、長編動画の視聴の急増しているそうだ。
コンテンツ提供者がコンテンツ戦略を立案して収益を最大化するには、新たなビッグデータ解析と視聴者調査を活用して、オンラインでの視聴動向を十分理解する必要がある、と同社はコメントしている。
高速無線ネットワークが世界中に張り巡らされ、スマートデバイスにより広い帯域が割り当てられたことから、モバイル端末での動画視聴率は増加し続けている。
昨年の Ooyala のデータでは、モバイル端末での動画視聴数が全オンライン視聴の25%以上を占め、前年比で127%を記録、過去2年間で400%となった。
2014年2月は、オンライン動画の総再生数のうち、モバイル端末での視聴が占める割合は21%だったが、6月には6ポイント増加して27%となった。
モバイル端末での動画視聴増加率 |
また、同社では、マルチスクリーンでの視聴動向に天候がどのような影響を与えるか、という調査も行っている。
米国ボストンで、寒い雨続きの週と暖かい晴れた週という全く天候の異なる2週間を比較して、同一の動画提供者に関して動画視聴がどのように違うかを調べた。
その結果、視聴者が屋内にとどまり、テレビやデスクトップなどの大きな画面を利用する雨の日は、動画に費やす総視聴時間は急増した。デスクトップ PC での動画視聴時間は、雨が降ると、晴れの日に比べて40%増加しているが、タブレット端末での視聴時間も約5%増加した。
そして、暖かい週は寒い週の6倍近くもの動画視聴数(動画再生回数)を記録したそうだ。視聴者は、天気の良い日の外出時にも、モバイル端末から手軽な短編コンテンツを視聴していたのだ。
天候が視聴に与える影響 |