求人情報サイト米国 Dice.com は、企業からの Linux 技術者に対する求人状況をまとめた調査報告「Demand for Linux Expertise Drives Hiring Priorities for 2014」を公開した。調査は、Linux Foundation の支援のもとに実施されたもの。一定のバイアスがかかっていることは否めないだろう。だがそれでも十分に興味深いものだ。

Linux 技術者への求人は2014年も増加傾向 ― 採用担当者の77%が、Linux 技術者の雇用が優先事項であると回答
Linux Foundation の Amanda McPherson 氏は InternetNews.com に対し、この調査について次のようにコメントした。

「コミュニティや Linux Foundation のメンバーと協働するなかで、我々は Linux の知識を学ぶことが、本当にクールなプロジェクトで働くためのチャンスを増し、転職の可能性を高めると感じていた。だが Linux 技術者の86%が、Linux の知識がキャリアアップにつながっていると回答したことは、驚きだった」

Linux 技術者の86%が、Linux がキャリアアップにつながっていると回答

McPherson 氏は、調査対象となった Linux 技術者の半数以上が、Linux を職業に選んだ理由を、この技術に対する情熱のためと回答していたことにも触れた。

とはいうものの、Linux 技術者に対する需要が高まっているという調査結果自体に対しては驚きはなかったと McPherson 氏は語る。

「Linux Foundation のメンバー企業や他業界の組織は、最も重要な技術で他に一歩先んじるために、Linux 技術者を熱心に求めている。我々に対して、Linux トレーニングプログラムの提供を求めるところも多い」

調査では企業の採用担当者の77%が、Linux 技術者の雇用が2014年の優先事項であると回答している。2013年の調査では70%だった。

では企業はどのような Linux 技術を求めているのだろうか。McPherson 氏は、「コード」だと述べた。

「開発者を求める企業は、コードが書ける Linux 技術者を強く求めている。また、複数のディストロに関する知識がある技術者への需要も高い。Red Hat、Oracle、SUSE、Debian/Ubuntu などだ」

McPherson 氏は、多くの企業が利用目的にあわせて、複数の Linux ディストリビューションを採用していると付け加えた。その他、企業は Linux Foundation に対し、Linux の検定試験を望んでいるという。

調査はまた46%の採用担当者が、今後6か月で Linux 技術者の採用数を増やす予定があることも明らかにしている。

「採用担当者は Linux 技術者の採用を優先事項にしているだけでなく、採用予定人数も昨年より増やしている。採用担当者は Linux が優先順位の高い分野であると理解しているだけでなく、具体的に、採用枠を拡大しているのだ」

Linux 技術者は、UNIX や Windows 技術者よりも、給与が高いことも明らかになった。

「この2年間、Linux 技術者の昇給率は、業界平均を上回り続けている」

Linux 技術者の昇給率は、業界平均を上回り続けている

求人企業側にとっては、希望するレベルの技術を持った人材の確保が困難な状況が続いている。

McPherson 氏は、Linux とオープンソースが一般的になるにつれて、求人企業は Linux の仕組みを理解した開発者と、Linux を中心に構築されたシステムの管理能力を持つシステム管理者の両方を求めるようになっているとコメントした。

「今後の数年間、Linux 技術者には、求人企業側が必要としているスキルを保有していることを、ベストな方法でアピールすることが求められる。Linux やオープンソースプロジェクトへの貢献は重要なステップだが、すべての人がその能力を持っているわけではない。具体的なスキルをもたらす学ぶ機会を探ることが重要になるだろう」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。