Web ブラウザ「Firefox」が、世界の PC 市場で利用シェアをじりじりと減らしている。米国の調査会社 Net Applications の推計では1月は18.08%まで下がっており、これは2008年以来の低水準だ。果たして「Chrome」に追い抜かれる日は来るのだろうか。
 
「不動の2位」Firefox シェアじりじり減少、Chromeに抜かれる日は来る?
2014年1月の PC 市場のブラウザ利用シェア(Net Applicationsの推計)

米国 Mozilla の開発する Firefox は2002年に登場し、かつての王者「Netscape Navigator」の流れを汲むオープンソースブラウザとして、米国 Microsoft の「Internet Explorer(IE)」に次ぐシェア2位を維持してきた。Net Applications 上のデータによれば、2008年に米国 Google が Chrome を公開した後も、Firefoxがこのポジションを明け渡したことはない。

しかし、Firefox はここ最近、シェアの減少傾向が続いている。2012年1月には20%を超えていたが、2013年1月には20%をわずかに下回り、2014年1月には18%ぎりぎりまで落ちた。

同月の Chrome のシェアは16.28%。こちらも20%に迫った時期に比べると勢いが落ちているが、Firefox との差はわずかだ。

スマートフォンやタブレット全盛の現在でも、PC 市場におけるブラウザのシェアには大きな意味がある。Google が普及を図る「Chromebook」は Chrome 上でほとんどの作業を行う設計で、PC 利用者がどの程度このブラウザになじんでくれているかが重要だ。

一方、Mozilla はスマートフォン向け OS として「Firefox OS」を世界に投入するが、ある程度まで PC 市場における Firefox のブランドを利用して普及を図ることになるだろう。

米国 Apple 製品の人気の高まりで「Safari」の存在感も増すなか、PC 市場でのブラウザ間の競争は引き続き注目される。

ちなみに Net Applications とは別の調査会社であるアイルランド StatCounter の推計では、すでに Chrome は IE を追い抜き、PC 市場でシェア1位に達している。

StatCounter の推計ではすでに Chrome がシェア1位を獲得している
StatCounter の推計ではすでに Chrome がシェア1位を獲得している