2013年後半、欧米のスマートフォンでは iPhone 販売シェアが低下し、米国などで半数を割り込んだ一方、日本では実に7割に達し、きわめて盤石。こんな調査結果をカンター・ジャパンがまとめた。これは、かつて「ガラパゴス」と言われた状況が再び現出しようとする兆候だろうか。

iPhone販売シェア、日本は7割に―新たな「ガラパゴス」か、欧米と顕著な差
日本は欧米に比べ iPhone の販売シェアが高い

カンター・ジャパンが2013年9―11月、日本のスマートフォン購入者1万人を対象に実施した調査では、 iPhone (iOS)を選んだという人が69.1%。一方 Android と答えた人は30%にとどまった。

Android に対し iPhone (iOS)は優位
Android に対し iPhone (iOS)は優位

しかし欧米ではまったく事情が異なる、 Apple のおひざ元である米国でさえ iPhone の販売シェアは43.1%に過ぎない。前年の同じ時期は53%だったことを考えると、 iPhone の売れ行き好調にもかかわらず、競合製品の伸びがより顕著であることがうかがえる。

米国市場では Android が50.3%とトップだが、その他に分類される製品も 6.6 %と一定の割合を占めた。カンター・ジャパンによると、 Windows Phone などが少しづつシェアを拡大しているという。

2013年9―11月の欧州市場に目を向けると、英国での iPhone の販売シェアは前年の同じ時期36.1%あったものが30.6%まで落ち込み、フランスでは同じく23.2%から18.6%に、ドイツでは21.1%から17.3%に、イタリアでは20.1%から11%にそれぞれ低下している。

欧米では販売シェアが低下
欧米では販売シェアが低下

日本市場で国産メーカーの開発した従来型携帯電話が全盛だった時代は、海外との差異を揶揄して「ガラパゴス」という言葉が盛んに使われた。日本製の「ガラパゴスケータイ(ガラケー)」は世界大手の製品と異なる進化を遂げ、高性能、多機能ぶりは目を見張るものだったが、日本の外ではあまり受け入れられなかった。

Apple の iPhone をはじめとするスマートフォンの到来で、こうした市場の特殊性は失われたかに見えたが、果たして実際はどうか。カンター・ジャパンの調査結果は示唆的だ。