「好きな飲み物」から「仕事の悩み」まで、 Twitter や Facebook の友人に匿名で質問し、答えを受け取れる「Ask.fm」が人気だ。また終了間際だった同種のサービス「ザ・インタビューズ」も存続を模索し始めるなど、この分野では面白い動きが起きている。

なぜこんなに面白い?匿名質問サイト「Ask.fm」人気、「ザ・インタビューズ」 も終了延期
Ask.fmはiOS、Androidアプリも用意している

Ask.fm は2010年に開始したラトビア発のサービス。 Twitter や Facebook のアカウントでログインすれば、以前からつながりのある友人と匿名で質問のやりとりができる。すでにサービス内容は日本語化しており、国内でも利用者が増えている。

人気の理由は、「最近感動した映画は?」「好きな異性のタイプは?」といった個人のライフスタイルに関する質問を気軽にできる点にある。

「OKWave」や「Yahoo! 知恵袋」のようなQ&Aサイトが、解決したいモノやコトに関する疑問を共有するサービスなのに対し、Ask.fm はヒトに焦点を合わせたサービスといえる。

友人の身近な事柄に関する質問なら、 Facebook や Twitter で直接すればよいように思えるが、実名ではなく匿名で行えることがクッションの役割を果たし、コミュニケーションを加速させている。答える側は寄せられた質問から気に入ったものだけを選んで返事を書けばよく、肩がこらない。

ただ海外では過去に人気の過熱と匿名性故のいじめなどのトラブルも発生しており、対策として不愉快な質問をする相手をブロック(拒否)したり、名前を明かしての質問のみ受け付けたりする機能も用意されている。

日本でも広がりつつある Ask.fm だが、活況がいつまで続くかははっきりしない。匿名質問サイトは短期間に盛り上がる一方、利用者がすぐ離れてしまう場合がある。2011年にGMOインターネットグループの paperboy&co. が立ち上げた「ザ・インタビューズ」は Ask.fm と似た機能を備え、Twitter などのクチコミを通じて一気に関心を集めたが、勢いが衰えるのも早かった。

ザ・インタビューズはサービス終了を延期
ザ・インタビューズはサービス終了を延期

それでも同種のサービスが繰り返し流行するのは、ソーシャルメディアを活発に利用する人が「自分についてもっと話したい」「友人についてもっと知りたい」という変わらぬ欲求を抱いているからに他ならない。

ザ・インタビューズも、いったんは2014年1月に終了する方針を固めたが、その後予定を延期し、他社への譲渡などによる存続に向けて協議を開始した。2ちゃんねるの元管理人である西村博之氏らが運営引き継ぎに名乗りを上げている。

今後は日本で Ask.fm が匿名質問サイトの定番として浸透していくのか、あるいはザ・インタビューズが盛り返すのか、新たなサービスが登場するのかが注目される。