Kantar Worldpanel Comtech が12月2日に公開した最新のスマートフォン売上調査により、Apple が9月に発売した iPhone 5s/5c によって、スマートフォン市場における8-10月期の Apple のシェアが前期比で若干ではあるが上昇していたことがわかった。だがそれでも欧州においては、Apple のシェアは15.8%に留まっている。欧州で最大のシェアを持つスマートフォン OS は Android で70.9%だった。

Kantar Worldpanel ComTech の戦略ディレクター Dominic Sunnebo 氏は、Apple の新型 iPhone 発売について次のように述べている。

「Apple のスマートフォン市場でのシェアは、iPhone 5がリリースされたときに比べると、大きな上昇は見せなかった。消費者は“フル”リリースにはよりポジティブな反応を示すが、5s や 5c はマイナーアップデート版であり、このような動きは予想通りとも言える。

だが新たなリリースは、特定の市場では目覚ましい成果をあげた。日本では、同国最大のキャリアである NTT ドコモから iPhone が提供開始されたことで、Apple の売上シェアは10月単月で76.1%に達した」

Sunnebo 氏は、iPhone 5c の状況についてもコメントしている。iPhone 5c は英国では iPhone 5s の3分の1しか売れておらず、好調とは言えない。だが、他のスマートフォンメーカーから顧客を奪うことには成功しているという。

「廉価版の 5c は、Apple がこれまでターゲットとしてこなかった、幅広い顧客にアピールした。米国では、このミドルエンドモデルの需要の多くが、低所得世帯からもたらされている。iPhone 5c 所有者の42%は、年収4万9,000ドル以下の人たちだった。iPhone 5s 所有者では、年収4万9,000ドル以下の人たちは21%に過ぎない。また iPhone 5c の顧客は、5s の顧客よりも平均年齢が若干高いこともわかった。5c 顧客の平均年齢は38歳だが、5s は34歳だった。

Apple にとっての良いニュースは、iPhone 5c が競合相手からの乗り換えを促進したことだ。iPhone 5c 所有者の半数近くは、競合相手のブランド、特に Samsung と LG からの乗り換え利用者だった。一方、iPhone 5s では、所有者の80%は前モデルの iPhone からのアップグレードだった」

iPhone 5c 購入者の半数近くが Android スマートフォンからの乗り換え
スマートフォン OS 売上シェア(出典:Kantar Worldpanel Comtech)
備考:EU5 とは英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインの欧州5か国を指す

スマートフォン OS 売上シェア
スマートフォン OS 売上シェア(出典:Kantar Worldpanel Comtech)