米国 Amazon.com の関連会社、Amazon Web Services(AWS)は、大規模なストリーミングデータのリアルタイム処理サービス「Amazon Kinesis」を発表した。現在、英語版の限定プレビューを公開中。閲覧には AWS のアカウントが必要。

Amazon Kinesis では、多数のソースから1時間あたり数テラバイトのデータの保存、処理を実現した。この機能により、これまでビッグデータの処理に使われてきたバッチ指向のアプローチや、データウェアハウスなどのデータベース技術では対応できていなかった、リアルタイムで急激に変化するデータのストリーミングフィード処理が可能になるという。

具体的には、Web サイトのクリックストリーム、マーケティングおよび財務に関連するトランザクション、ソーシャルメディアからのフィード、ログや計測データ、位置情報の追跡機能を用いたイベントなど、リアルタイムデータを処理するアプリケーションをより簡単に構築できるとしている。

また、Amazon Kinesis に対応したアプリケーションを使えば、リアルタイムのタイムダッシュボード機能の強化やアラート作成のほか、価格や広告戦略の変更などビジネスにおける意思決定をリアルタイムに進めることができるそうだ。

同社のサービスを導入する米国 NASDAQ OMX のグローバルソフトウェア開発担当 シニアバイスプレジデントの Ann Neidenbach 氏は、「証券取引所はピーク時には1秒当り数千メガバイトに達する注文データに対応しており、またすべてのトランザクションを正確に記録し、処理することが求められる。Amazon Kinesis はデータを消失することのないよう、高耐久性と高信頼性を担保した形で注文データをリアルタイムに処理できるよう設計されており、市場データのストリームに関する継続的分析および監査が可能になる」とコメントしている。