電通こころラボは、全国5万人を対象とした「日本人の幸福度調査」を実施した。この調査は、心のケアサービス市場の実態を可視化する取り組みの第1弾。

幸福感の大きな要素といえる「自己肯定感」が高いのは近畿地方、「将来の希望」が高いのは九州地方であることがわかった。近畿地方は、今の自分や過去の自分を高く評価していた。九州地方では、今の自分より未来の自分を高く評価していた。

「今のあなたを季節にたとえると?」という質問に対しては、「秋」が最も多く39.2%、「冬」が22.8%で続いた。これを心理学的に解釈すると、秋は成熟期で集大成、冬は次への準備の象徴であることから、高度経済成長期からバブル崩壊を経て、新しく価値転換をしようとしていることが推測できるという。

幸福度は、10点評価で全国平均5.5点だった。地域ごとの有意な違いなどは見られなかったという。幸福度が高い傾向にあったのが、「女性」、「60歳以上」、「既婚」、「子どもの有り」、比較的所得の高いグループ。幸福度が平均より10%ほど高かったという。逆に、「無職」、「未婚」などのグループは平均より10%前後低かった。

日本人はいま幸せ?電通こころラボが幸福度を調査
幸福度と個人的要因との関係

「100歳まで生きるとして、何歳のときがもっとも幸せ?」との質問に対しては、40歳前後は実年齢、40歳以下は年齢を重ねる方、40歳以上は若かりし頃を回答した。一般的に、幸福度は40歳前後を底として ∪字を描くとされているが、同調査では逆の∩字型になった。

親しい人の幸せ度を聞く質問に対しては、多くの人が自分の幸せ度より高いと回答した。この傾向は特に女性に顕著だったという。

もっとも親しい人の現在の幸せ度
もっとも親しい人の現在の幸せ度