電通パブリックリレーションズ(電通 PR)は、インターネットの情報流通構造を把握するために2009年より毎年実施している「情報流通構造調査」を今年も実施した。今回は特に「まとめサイト」の影響力を把握するため、「まとめサイト」の情報がどの程度信頼され、拡散されているのかに着目し調査したという。

調査対象は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県の15歳以上69歳以下の男女600人で、インターネット上で情報拡散をさせたことがある人。なお“まとめサイト”とは、事件・話題などをはじめとする、特定の事象について情報を収集・編集する Web サイトのこと。代表的なものに「NAVERまとめ」「2ちゃんねるまとめ(ブログ)」「まとめ wiki」などがある。

■4人に1人が「まとめサイト」の情報を拡散

調査結果によると、インターネット上のどのような情報を拡散(SNS などのシェア機能を利用して拡散)させるかという問いに対し、「友人のつぶやき、ブログ、SNS での投稿」を選択したのは全体の60.8%、新聞社などのメディアが運営する「ニュースサイト」の情報は57.8%、Yahoo! や livedoor などの「ポータルサイト」の情報は53.7%、NAVER まとめなどの「まとめサイト」の情報を選択したのは27.8%だったという(複数回答)。

存在感増す「まとめサイト」、その影響力・信頼性に注目 -- 電通 PR「情報流通構造調査」
4人に1人がまとめサイトの拡散経験をもつ

拡散時に信用する情報ソースとしては「新聞社サイト」が38.0%、「Yahoo!」が34.8%、「ブログ」が30.3%、「2ちゃんねるまとめサイト」が22.2%、「NAVERまとめ」が20.0%という結果に。どのような情報を拡散させるかという問いに対しては、「事件・事故」(55.2%)、「日常生活の話題」(51.0%)、「笑えるネタ」(50.2%)が上位を占めている。

「まとめサイト」が一定の信頼性を得ていることが分かる
「まとめサイト」が一定の信頼性を得ていることが分かる

■オンライン・オフラインの情報が双方向に拡散されている

オンライン(インターネット)とオフラインの情報が行き来していることも明らかになった。インターネット上で知ったニュース・情報を、オフラインのクチコミで他の人に伝えたことがある人は93.2%で、オフラインで他の人からインターネット上のニュース・情報を知らされたことがある人は91.9%。双方向の拡散が広く行われているようだ。

オンライン・オフラインの垣根はもはや無い?
オンライン・オフラインの垣根はもはや無い?

同調査を実施した電通 PR デジタルコミュニケーション室シニアコンサルタントの細川一成氏は「今回の調査では、インターネット上の情報流通構造において、まとめサイトが信頼性、口コミ波及力の強さの両面において存在感を持つことが確認された」とし、さらに「まとめサイトの存在感は今後も強まる傾向にある。スマートデバイスと呼ばれるスマートフォンやタブレット端末、キュレーションアプリの普及がこの傾向を後押しするポイントになる」と述べている。

なお“キュレーションアプリ”とは、Web 上に点在するニュースなどの情報について、ソーシャルデータなどを参照し、その重要度をスコア化し、「まとめ」て提供するもの。SmartNews、Antenna、Gunosy などが有名だ。