英国 VisionMobile は、モバイルアプリ開発の実態を調査したレポート「The State of Mobile Development in Q3 2013」を公開した。モバイル市場の現状、開発者マインドシェア、プラットフォームごとの売上高、モバイルアプリの開発者タイプなどに関する調査結果をまとめている。

■モバイル市場


2013年第1四半期、スマートフォンの出荷台数は従来型携帯電話の出荷台数を初めて上回った。この動きを牽引したのは安価な Android スマートフォン。第1四半期のスマートフォン市場の75%のシェアを占めた。iOS のシェアは18%、Windows Phone は3%だった。

アプリ開発者で最も多いのは「賞金稼ぎ」タイプ − モバイル開発の最新状況調査「The State of Mobile Development in Q3 2013」
プラットフォーム別スマートフォン売上台数(2013第1四半期)(出典:VisionMobile)

同レポートはこの結果について、Android OS と iOS によるモバイル市場支配を他の OS が崩すのは「ほぼ不可能」だと分析し、その理由を次のように説明している。

「Windows Phone に対して50億ドルを超える投資をした Microsoft でさえ、同社プラットフォーム投入から2年半かけて、3%のシェアを獲得するのがやっとだった」

■開発者マインドシェア

開発者マインドシェアで1位になったのは Android でシェアは71%だった。2位は iOS でシェアは57%。これに続いたのが HTML5 で、そのマインドシェアは52%だった。Windows Phone は21%。1年前の調査時の37%からは16ポイント減少している。

モバイル開発者マインドシェア(出典:VisionMobile)
モバイル開発者マインドシェア(出典:VisionMobile)

■売上高

開発者1人あたりの売上高という観点から見ると、iOS が他のプラットフォームをリードしていることがわかる。iOS のアプリ売上高は、開発者1人あたり平均で月間5,200ドル(約52万1,600円)だった。これに対し、Android は4,700ドル(約47万1,500円)、Windows Phone は3,600ドル(36万1,100円)だった。

プラットフォームごとの月間売上高(出典:VisionMobile)
開発者1人あたりの月間平均売上高(出典:VisionMobile)

■開発者タイプ

調査では、「モバイルアプリ開発で何を目指しているか」によって開発者を8つのタイプに分類。それぞれのタイプが開発者全体に占める割合と、好みのプラットフォームについて報告している。

これによれば、金稼ぎを目的としている「Hunters(賞金稼ぎ)」「Guns for Hire(ヒットマン)」タイプは、開発者全体の42%を占めており、アプリ売上全体の48%を獲得している。このタイプは、プラットフォームとしては、高い売上を期待できる iOS を好んでいる。

アプリ開発が趣味の「Explorers(探検家)」「Hobbyists (愛好家)」タイプは、開発者全体の33%を占めているが、売上で見れば全体の13%しか獲得できていない。このタイプは、BlackBerry 10 と Windows Phone を好む傾向にある。

「Enterprise IT(企業 IT)」開発者に分類されるタイプは、アプリ開発者全体のわずか6%を占めるのみとなっている。

アプリ開発者8つのタイプ(出典:VisionMobile)
アプリ開発者8つのタイプ(出典:VisionMobile)

同調査は世界のモバイルアプリ開発者6,000人を対象に、2013年4月から5月にかけてオンラインサーベイ形式で実施された。