台湾 HTC は第1四半期の決算を発表した。同社の利益は、前年同期比98%減という記録的に低いものとなった。専門家は、HTC One の発売の遅れが、HTC の第1四半期低迷の一因であると指摘している。

HTC 第1四半期の決算を発表―利益は前年同期比98%減少
2013年第1四半期の利益が、前年同期比98%の減少となったHTC

InformationWeek は、HTC の決算について次のように伝えた。

「HTC が発表した第1四半期の決算の内容は、思わしくないものだった。同社の利益は前年同期比で、98.1%もの落ち込みを見せ、わずか283万ドルに留まった。この数字は、HTC が2006年に自社ブランドでデバイスの販売を開始して以来、最低のものだ。HTC の売上げは約14億2,000万ドルで、前年と比べて39.6%減少した。HTC は当初、売上げを16億6,000万ドルから20億ドルとしていたが、これにはまったく届かなかった」

Bloomberg は、利益の減少の原因を次のように説明している。

「HTC が2月に発売したスマートフォン『HTC One』は、カメラ部品の不足により、主要な市場での出荷が最大で1か月も遅れたため、HTC の売上げに影響を与えた。HTC が第2四半期に、第1四半期の損失を取り返すことは難しいだろう。HTC の新製品の発売から1か月も経たない4月26日には、米国で Samsung Electronics の Galaxy S4 が発売されるからだ。

Yuanta Securities アナリストの Dennis Chan 氏は、次のように述べている。

『HTC の決算報告は、製造の遅れが売上げに悪影響を与えることを示している。HTC が抱える問題の多くは解決されていないため、第2四半期での大幅な改善は期待できないだろう。スマートフォンの市場は、タイミングが全てを制する。出荷が遅れることは、チャンスを失うということだ』」

Wall Street Journal は、スマートフォン市場における HTC の状況について説明している。

「HTC は、スマートフォン市場を独占する Samsung と Apple に苦戦してきた。そして、低価格帯の市場でも、中国の企業がライバルとなってきている。2010年の時点では HTC は、Google の Android の OS を搭載するデバイスのベンダーとしては、米国最大だった」

PC Mag はHTC が Facebook のアプリ「Home」を搭載したスマートフォン「HTC First」 をリリースすることについて述べている 。

「HTC は Facebook と提携し、Facebook が提供する『Home』をプリインストールした初めてのスマートフォンを発表した。Facebook Home は、Android スマートフォンを、『ソーシャルフォン』にするアプリ。HTC First にプリロードされている。Facebook Home は、HTC One や Galaxy S4 に加えて、HTC One X と HTC One X+、Samsung の Galaxy S III と Galaxy Note II でも利用可能だ」