IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)は「モノのインターネット」(Internet of Things)の将来とインターネット接続デバイスのエコシステムの発展について、1,200人以上の技術担当者および専門家を対象に調査を実施、その結果を発表した。

調査の背景には、スマートフォンや家電製品、自動車や機械などの「モノ」(Things)が、センサーや相互接続を通じてインターネットに接続され、「モノのインターネット」が急速に現実化しつつある、といった事態がある。

「モノのインターネット」が拡大するにつれ、インターネットに接続されたデバイスが日常生活で担うべき役割についてはさまざまな議論が沸き起こっている。

IEEE の今回の調査では、消費者が想定する「コネクテッドデバイス」の使い方が明らかになった。回答者の65%が「コネクテッドデバイス」を使って仕事の生産性を向上させることに最も関心を寄せており、家庭における管理機能(14%)、通勤事情の改善(12%)、健康の向上(9%)に比べるとはるかに高い割合になった。

「コネクテッドデバイス」とはなんだろうか。その認定基準については、業界のリーダーの間でも意見はさまざまだが、IEEE の調査によると、実際の見解は比較的統一に近づいているという。

回答者の70%近くが、「コネクテッドデバイス」を、直接インターネットに接続されるか、あるいは Bluetooth を介して携帯電話に接続されるリスト型脈拍計など、エコシステム内の別のコンポーネントを介してインターネットに接続されるかによって、定義づけるべきだと感じているそうだ。インターネットに直接接続されるデバイスのみを「コネクテッドデバイス」と考えるべきだとする回答者は、全体の30%に過ぎない。

また、「コネクテッドデバイス」は、その定義付け以外にも早急に解決しなければならない課題が浮かび上がっているという。

46%近い回答者が、「コネクテッドデバイス」普及による最大の懸念としてプライバシーの問題を上げ、次いで、データの安全性に対する懸念も40%近い割合になっている。

「モノのインターネット」は未だ発展途上であり、そこに脆弱性が存在することが明らかなことから、プライバシーやデータの侵害の標的にされやすくなっている。

例えば慢性病患者のバイタルサインを監視する医療機器の場合、心拍数や血圧、血糖値などのデータを収集するが、情報は医師に直接送信されるのではなく、まず最寄りの中継地点に転送され、データはここで加工されて一時的に保管される。送信過程でこうした中継地点が増えれば増えるほど、データの盗難や悪用の危険性が増すことになる。

「コネクテッドデバイス」、「モノのインターネット」に関する IEEE 調査結果の詳細は、こちらで閲覧できる。

IEEE、「モノのインターネット」調査結果を発表―「コネクテッドデバイス」の課題が明らかに
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