ライフネット生命は、2013年に就職を予定している新入社員を対象に「就職活動に関する調査」を実施。結果を公表した。それによると、企業の情報公開に不満を感じている学生が多く、情報を公開しているつもりの企業側とのズレがあることが分かった。

■企業の情報公開に不足感、「不採用の理由」を知りたい

企業の情報公開が不十分だと感じた情報を聞いたところ、「不採用の理由」(47.2%)が最多で、約半数の学生が不採用になった際のフィードバックを欲していることが分かった。次に、ワークライフバランスに関する「平均残業時間」(40.3%)、「有給休暇の取得率」(31.8%)が続いている。また、選考に関する「選考基準(求める能力/人物像など)」(30.6%)、「採用予定人数」(29.8%)についても情報不足を感じていることが分かった。

これらの結果を「新卒採用関係者の意識調査」の結果と比較すると、学生側が不十分だと感じている割合が高い「入社後の仕事内容」や「採用予定人数」においては、採用関係者側は“公開している”とした割合が高く、学生と企業の間に意識のギャップが見られる。採用側が情報公開出来ているつもりでも、応募者側は充足していない実態があるようだ。

この春就職予定の新入社員、就活時の「情報公開」に不満−企業側との意識のズレ
情報公開に関して、企業と学生の間にズレが

■応募する企業の絞込みで重視する情報は、「入社後の実像」

応募先企業を絞り込むにあたり重視していた情報を聞いたところ、「入社後の仕事内容」(56.8%)と「職場の雰囲気」(50.5%)がそれぞれ半数を越えた。応募前では詳しく知ることが難しい仕事や組織の実像を気にする学生が多いようだ。

企業選びで重視するのは「入社後の実情」
企業選びで重視するのは「入社後の実情」

■入社後は長く勤めたいと思うものの、不安も大きい

同調査では、入社後の働き方についても質問している。

入社後の働き方について質問した中で、「最低3年は勤めようと思う」という項目では、96.0%の学生が「希望する(計)」と回答した。昨今、入社後3年以内の離職率が高いことが問題視されているが、学生側の本音としては、3年は続けたいと考えていることが分かった。また、「定年まで一社で働きたい」では、71.8%が「希望する(計)」と回答した。しかし「希望するが、できるか不安」が39.5%と、働き続けることへの不安も窺える結果となった。

1つの企業に長く勤めたいと思うものの、不安も大きい
1つの企業に長く勤めたいと思うものの、不安も大きい

■男女合わせて86.8%が産休/育休の取得を希望

「子供ができたら産休/育休を取得したい」かどうか聞いた項目では「希望するし、できると思う」が37.4%、「希望するが、できるか不安」が37.7%で、合わせて86.8%が産休/育休を取得したいと考えていることがわかった。また、「希望する(計)」と答えた女性は94.9%にのぼり、出産後も産休/育休を取得しながら働きたいと考えている女性が大多数であることが明らかになった。

86.8%が産休/育休の取得を希望
86.8%が産休/育休の取得を希望

■新卒一括採用システムに、55.1%が不満

日本の新卒一括採用について不満を持っているかどうかを聞いたところ、55.1%が「不満を感じている(計)」と回答した。その理由として、「新卒でないと就職が不利になること」を上げた学生が69.0%と最多。以下、「応募・選考時期が重なること」(49.2%)、「学業を修める(単位修得)前に就活をすること」(44.4%)、「交通費など、金銭負担が大きいこと」(43.3%)、「卒業研究/論文に支障が出ること」(41.6%)と続いている。新卒扱いのうちに働き先を見つけないと就職が不利になることや、一時期に重なって選考が進むため学業に支障をきたすことに対して不満を感じている様子が窺える結果となった。

就活期間が長いほど、新卒一括採用に対する不満も大きい
就活期間が長いほど、新卒一括採用に対する不満も大きい

学業に支障をきたすことも、理由の1つ
学業に支障をきたすことも、理由の1つ

調査は、2012年10月26日〜11月15日の21日間、2013年に就職を予定している学生(高卒・専門学校卒は除く)並びに短大・大学・大学院を3年以内に卒業している未就業者(既卒者)を対象に実施された。