米国 Gartner は、企業の IT 支出は、今後2年間増加するとの見解を発表した。なかでも顧客管理(Customer Relationship Management : CRM)システムや、クラウドコンピューティングへの支出が大きく伸びる見込みだとしている。同社はまた、新興国市場における IT 支出増加は、成熟市場に比べ、大きなものになるとも予測している。

Gartner が公表した記者発表には、次のようにある。

「オンプレミスと、サービスとしてのソフトウェア(Software as a Service : SaaS)の普及拡大が、2013年及び2014年における世界のソフトウェア支出を、小幅ながら牽引することになる」

Computerworld は、世界の企業が CRM システムの導入に最も力を入れていることを伝えている。

「調査会社 Gartner が公開した最新のデータによれば、今年および来年、世界の企業は顧客管理ソフトウェアを最優先で導入予定であることがわかった。導入予定のソフトウェアとしてはその他、統合基幹業務 (Enterprise Resource Planning : ERP)システム、オフィススイートも上げられている」

eWeek は、IT 支出の増加には、地域格差が存在することを指摘している。

「Gartner は、オンプレミスソフトウェアと SaaS の普及拡大により、ソフトウェアの支出が世界中で、2014年まで増加を続けると予測している。しかし、北米や西ヨーロッパ諸国といった IT インフラの成熟した地域では、予算の増加は緩やかか、または横ばいになる可能性も指摘している」

CBR は、ソフトウェアベンダーは、地域ごとに異なった販売戦略を持つべきだと述べる。

「Gartner のレポートは、北米市場および西ヨーロッパ市場ではパブリッククラウドが成長を示す一方、新興国市場ではプライベートクラウドが好まれていることを明らかにしている。《中略》 支出の伸びは、北米と西ヨーロッパ地域では緩やかだが、東 ヨーロッパ、中南米、アジア太平洋の各地域では、大きなものになると見られている。レポートはまた、ソフトウェアベンダーは、新興国ではソフトウェアライセンスの新規販売を重視すべ きであるとしている。新興市場では、調査対象となった企業の69%がライセンス新規購入予算の増加を予定しており、これは成熟市場 における47%を上回っている」