IT 専門調査会社 IDC Japan は、2012年通年の国内サーバー市場動向を発表した。それによると、2012年の国内サーバー市場規模は、前年比5.1%減の4,453億円。また、出荷台数は前年比12.0%減の55万台。ベンダー別では、出荷額、出荷台数ともに富士通が首位を獲得した。

2012年の国内サーバー市場はメインフレームが好調で、国内メインフレーム市場は4年ぶりにプラス成長を達成した。金融業向けに多数の大型案件があったため、メインフレーム出荷額の50%以上が金融業向けの出荷だった。また国内 x86 サーバー市場は小幅ながら3年連続のプラス成長の一方で、出荷台数は小幅なマイナス成長。内臓メモリーや内臓ハードディスクの増加により、平均単価が上昇し、出荷台数の減少に対して出荷額が増加する結果となった。

2012年国内サーバー市場、出荷台数と出荷額で富士通が首位
国内サーバー市場の推移

また、ベンダー別出荷額では、富士通が6年連続で首位を獲得。ただし前年に出荷した RISC サーバー「京」の反動で、2012年度の総出荷額はマイナス成長だった。2位は IBM。3位の NEC は前年の4位から順位を上げた。一方4位の HP が前年3位から順位を下げた。5位の日立製作所は2000年以降で最大のシェアを獲得。金融業向けのメインフレームの多数の大型案件や 金融業や官公庁向けに RISC サーバーの大型案件があった結果だという。

一方、ベンダー別出荷台数は、前年に引き続き、富士通が1位を獲得。「京」の残数と「京」の量産機である PRIMEHPC FX10 の出荷があった。2位は、NEC。以下 HP、デル、IBM で、前年と同じ順位だった。

2012年 ベンダー シェア【出荷金額】
2012年 国内サーバー市場ベンダーシェア

IDC Japan サーバーリサーチャーマネージャーの都築裕之氏は「…サーバー仮想化やクラウド導入の拡大により、サーバー集約傾向が表れてきている。2009年の世界的金融危機を契機として、国内における x86 サーバーの稼働台数は減少に転じており、今後クラウドの採用が広がることにより、サーバー集約傾向が強くなると考えられる」と述べている。