IT 専門調査会社 IDC Japan は、2012年末時点における国内のサーバー設置台数(インストールベース)を発表した。これによると、2012年末時点における国内サーバー設置台数は273万7,000台で、事業者データセンター(DC)が36.0%にあたる98万4,300台、企業内 DC が40.8%の111万6,200台、DC 外の設置台数が23.3%の63万6,500台と試算している。

事業者 DC とは、顧客へのサービスに必要なインフラとして建設されたものを指す。事業者の種類としては、データセンターサービス事業者、コンテンツ配信事業者、ネットワークサービス事業者などがある。企業内 DC とは、1つの企業がプライベートに所有し、自社の IT 部門でサーバーやストレージ、ネットワーク機器などの調達権限を持ってコントロールしているものを指す。また、DC 外とは、マシンルームなどの独立した部屋ではなく、たとえば、オフィススペースや店舗のバックヤードなどの設置場所がこれにあたる。

国内のサーバー設置台数(2012年末時点)は、2011年末時点の276万3,500台から、1.0%に当たる2万6,600台が減少して、273万7,000台になった。その背景には、個々のユーザー企業におけるサーバー集約や、IT リソースの所有から利用へのシフトといった流れの中で、サービス事業者におけるサーバーリソースの利用効率が向上、さらにはユーザー企業の合併や倒産による購入主体の減少および営業拠点の減少がある。

設置場所別に増減をみると、事業者 DC のサーバー設置台数(2012年末時点)は、2011年末時点の94万5,600台から4.0%に当たる3万8,700台が増加して98万4,300台になった。一方で、企業内 DC および DC 外のサーバー設置台数は減少した。企業内 DC では2011年末時点の115万400台から3.0%に当たる3万4,200台が減少して111万6,200台に、DC 外では同66万7,500台から4.6%に当たる3万1,000台が減少して63万6,500台になった。

IDC Japan サーバー リサーチマネージャーの福冨里志氏は次のように述べている。

「国内のサーバー設置台数は減少傾向にあり、当面、今後も減少し続ける見込みである。データセンターへのシステム集約、効率的管理などを念頭に、サーバーハードウェアの管理容易性、省電力性、省スペース性などを追求すべきことは言うまでもない。その上で、高度に集約され集中管理されるサーバー群の導入、運用管理、およびそれらにかかるコストの最適化といった観点で他社との差別化を図るべきである」

国内サーバー設置台数、11年から1%減
国内のサーバー設置台数構成比、2012年末時点:設置場所別
出典:IDC Jpan