IDC Japan は、国内情報セキュリティ製品市場予測を発表した。これによると、2012年の国内情報セキュリティ製品市場で、ソフトウェア製品の市場規模は前年比3.9%増の1,897億円、セキュリティアプライアンス製品の市場規模は前年比3.4%増の281億円となる見込み。

システムのライフサイクルプロセスでセキュリティ対策が必要―IDC Japan、国内情報セキュリティ製品市場予測
国内情報セキュリティ製品市場の拡大が見込まれている

2012年の国内セキュリティソフトウェア市場は、エンドポイントセキュリティを中心として、セキュアコンテンツ/脅威管理市場と、認証ソリュー ションを含むアイデンティティ/アクセス管理が市場を牽引している。2013年以降も PC/スマートフォン/タブレット端末などのウイルス対策需要は高く、大規模システムへの導入が拡がっているアイデンティティ/アクセス管理市場への需要 も継続して高いとみており、セキュアコンテンツ/脅威管理市場と、アイデンティティ/アクセス管理市場を中心に需要が拡大すると予想している。

同市場の2011年から2016年における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は4.0%で、市場規模は、2011年の1,826億円から2016年には2,219億円に拡大すると予測している。

2012 年の国内セキュリティアプライアンス市場は、ファイアウォール/VPN(Virtual Private Network)とIDS/IPS(Intrusion Detection System/Intrusion Prevention System)、Web セキュリティ市場で需要が高く、市場を牽引している。2013年以降は、モバイルデバイスの普及によるリモートアクセス基盤の需要拡大と、標的型攻撃対策 への需要が高まることから、ファイアウォール/VPN や IDS/IPS、UTM(Unified Threat Management)を中心に市場は成長すると予想している。同市場の2011年〜2016年における CAGR は3.4%で、市場規模は、2011年の272億円から2016年には321億円に拡大すると予測している。

ユーザー企業における情報セキュリティ対策は、情報システム部門やセキュリティ担当部門が中心となり、セキュリティインシデントの発生をトリガーとして対策を強化してきたが、多くの場合はビジネスプロセスとは連携されていない。ユーザー企業の業務システムは、クラウドやモビリティ、ソーシャル技術、ビッグデータといった新たな IT プラットフォーム上でシステムが構築され、そのプラットフォームに対応したシステムへの移行が進んでいる。システムの設計/導入/運用といったライフサイクルの各プロセスで、セキュリティポリシーの見直しやセキュリティ対策の実装/実施、セキュリティ監視といったセキュリティ対策を合わせて実施する必要がある、と同社は指摘している。