IT 業界関係者は、Windows 8 のリリースを心待ちにしていた。だが、一般消費者は Windows 8 にほとんど関心を抱いていなかったようだ。米国 Associated Press の最新の調査により、一般消費者の多くがこの新しい OS の登場に気付いてもいなかったことがわかった。また、Windows 8 の存在を認知していた人でも、その多くが購入には興味を持っていないことも明らかになった。

米国メディア Associated Press  は調査結果を次のように伝えている。

「米国成人のおよそ1,200人を対象にした AP とGfK による電話調査では、調査対象者のうち52%は Windows 8 を聞いたことさえないと回答した。Windows 8を知っていると回答した人々の間でも、同 OS が搭載された新しいノート PC やデスクトップ PC の購入については61%がまったくあるいはほとんど興味がないと回答している」

米国メディア CNET は、次のように付け加える。

「Windows 8 購入をためらう気持ちは、Microsoft が発売したばかりのタブレット端末 Surface にも向けられている。調査対象者の69%は、Apple iPad や Google Nexus 7 のライバルになると目されてきたこのタブレットの購入に興味がないと述べている」

だが、米国メディア SlashGear は、調査方法に対して疑問を呈している。

「この調査では、重要な質問事項が抜け落ちている。調査対象者の52%が Windows 8 のことを聞いたこともなかったという事実は、確かに驚きではあった。だが、対象者に対してアップグレードについて尋ねていないのはおかしい。対象者の多くが、Windows 8 を搭載したコンピューターを新規購入することに興味を示していないことはわかった。だが、だからといって Windows 8 への低価格でのアップグレードプランにも興味がないとは限らないだろう」

米国メディア PCMag は次の点を指摘する。

「Windows 8 では、OS は Windows ユーザーが慣れ親しんできたデスクトップモードに加えて、Windows Phone のようにタイル表示されたタッチベースの Windows 8 モードの2つを提供する。以前は Metro と呼ばれていた新しい Windows 8 インターフェイスは、タッチパネルを持つノート PC やタブレットでは便利なものだ。だがこのことは、タッチパネルを持たない既存の Windows 7 ユーザーが Windows 8 にアップグレードする意味を見出すのを困難にしている。

Microsoft は、『Windows 8 によって PC、タブレット、スマートフォンのすべてで同じインターフェイスが利用可能になる』という、まるで Apple のようなビジョンを推し進めようとしている。だがこれが実現するには、かなりの時間が必要となるだろう」