IDC Japan は、2011年の国内モバイルセキュリティ市場規模実績と2016年までの予測を発表した。2011年の国内モバイルセキュリティ市場の市場規模は37億円で前年比成長率が60.6%だった。なお、モバイルセキュリティ市場は、モバイルアイデンティティ/アクセス管理市場、モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理市場、モバイルセキュリティ/脆弱性管理市場、その他モバイルセキュリティ市場といった構成である。

国内モバイルセキュリティ市場は軒並み成長傾向 ― IDC Japan 予測
2011年〜2016年の国内モバイルセキュリティ市場機能別売上予測(出典:IDC Japan)

2011年の国内モバイルセキュリティ市場は、Android 端末向けマルウェアの急増を背景に、消費者市場で Android 端末向けウイルス対策製品の需要が高まった。マルウェア数は増加傾向にあることから、2012年以降もウイルス対策製品を中心に需要が高く、モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理市場が市場拡大をけん引するとしている。同市場の2011年〜2016年における年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は22.9%で、市場規模は2011年の37億円から2016年には103億円に拡大すると予測している。

2011年の国内モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理市場は、前年比成長率が67.9%で市場規模は23億円だった。同市場では、消費者向けに Android 端末向けウイルス対策製品の需要が高く、企業向けではモバイルデバイス管理とともにウイルス対策などのセキュリティソリューションを導入/展開することが多かった。そのため、モバイルデバイス管理の導入拡大により、今後も高い需要が見込まれるという。同市場の2011年〜2016年の CAGR は22.5%で、2016年の市場規模は65億円と予測している。

2011年の国内モバイルアイデンティティ/アクセス管理市場は、前年比成長率53.2%で市場規模は5億円だった。同市場は、モバイル機器からのオンラインショップの利用やSNSサービスの利用が増えており、ユーザー ID と固定パスワード認証を組み合わせた多要素認証ソリューション、モバイルアプリケーションや SNS でのシングルサインなどの需要が高く、スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、今後も高い需要が継続すると予想している。同市場の2011年〜2016年の CAGR は28.7%で、2016年の市場規模は17億円と予測している。

IDC Japan ソフトウェア&セキュリティリサーチマネージャーの登坂恒夫氏によれば、「セキュリティベンダーは、モバイルアプリケーション提供事業者と連携し、モバイルセキュリティソリューションの導入を推進すべき」だという。